より自由なSMへ

自由なSMを!

私がSMに興味を持ち始めたのは、まだ10代の頃でした。

だけど、その頃の私は「女王様」という言葉があまり好きではありませんでした。

私が実際に呼ばれるのなら「ご主人様」や単に名前に様を付けて「〜様」の方が良かったし、身近に置くなら「奴隷」よりも「従者」という存在の方が好ましく感じでいたのです。

女王様という言葉はイメージに貫禄があり過ぎたし、当時のリアルな私からはかけ離れていて芝居がかって見えていました。

そもそも、QueenよりもPrincessの方が断然素敵に見えたのです。
「ご主人様」でもなく「お嬢様」の方がしっくり来ていたくらい。

だって、まだ10代だったんですもの。

「女王様」という言葉の自由さ

今はというと…

「女王様」と呼ばれることは気に入ってるし、日本語らしい表情豊かな言葉だと思っています。

誰かが私のことを「女王様」と呼ぶ時、それぞれにいろんな意味や想いを乗せて呼んでくれているのを知っています。

プロのプレイヤーとしてはもちろんのこと

たとえば…

快楽へと導いてくれる導師として

残酷なサディストとして

憧れる女性上位の世界の象徴として

肉体と心を管理する支配者として

そして、大好きなご主人様として。

日本語の「女王様」という言葉は「Mistress」や「Dominatrix」よりも、すごく自由な気がします。

日本では「マゾ」や「M」という言葉も一般的には性癖としてのマゾヒストのみを指しているわけではないし、曖昧なものを受け入れているように感じています。
(最近ではマゾとサブの違いを意識する人も増え、分けようとする動きもありますが)

性癖よりも大事なこと

ところで、私自身の性癖を言葉で表すならば、ドム志向が強くてちょっとサディストって感じでしょうか。

こんな風に自分が何者かを理解できるようになってきたのも、私がプロであり、ここ数年それなりに深くSMに向き合っていられる環境だったからだと思っています。

そして、自分を理解した上で、言葉だけでなくいろいろな方法で私というものを表すことが私にとっては必要だったからです。

私は自分が大好きなSMというものを、プロとして長く続けていきたいという思いから、自分が何を好み、何に向いているのかを探究してきました。
もちろん、これからも探していくべきだと思っています。

けれど、実は、今の私はその性癖に固執するつもりはありません。

ある時期からは、私が私らしく、相手が相手らしく楽しめるSMであれば何でも良いと思うようになりました。

その私らしさの"ごく一部"として自分の性癖を伝えているだけ。

そして、マゾ(この場合は広い意味で私を女王と呼ぶ人たちのこと)の性癖にも固執するつもりはありません。

だって、「自分が何であるか」や「自分の性癖がどういうものなのか」なんて、そう簡単に見つけられるものではないのですから。

そして、細かいことなど分からなくたって楽しめるのがSMなのではないかと思うのです。

ただ、心惹かれるものに素直になれば良いだけ。
自分の欲望に耳を澄ますだけ。

そうやって素直になる為に(素直にさせる為に)私たち女王という存在がいるのではないでしょうか?

私はもともと頭でっかちな方で、先に頭や言葉で答えを探しがち。
それが悪いことではないと認識してるけれど、時には自分自身の枠を超えて自由にSMしたいとも思うのです。

それは私一人で自由に飛び回れる世界ではありません。

実際に飛び出すのは私自身、マゾ自身…

それぞれ別の人間です。

でも、私を女王様と呼ぶマゾがいて、やっと自由になれる世界なのです。

もっともっと自由なSMを!

そんな想いが、以前よりもずっと強く今の私の中にはあります。

これを読んでくれたあなたは、どんなSMをしてみたいですか?

ぜひ一緒に飛び出してみましょう!

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「SMとは、何なのか。」

For Mistress